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リーズナブルで着心地のいい古着をリユース

良原リエさんに教わる
リメイク子ども服・後編

息子さんの誕生をきっかけに、古着をリメイクした子ども服づくりをたのしんでいるという音楽家の良原リエさん。今回の企画では、セカンドストリートに売られている古着を、簡単でかわいい「袖パンツ」にリメイクしていただきます。前編では良原さんとともにセカンドストリート足立保木間店を訪れ、「袖パンツ」をつくるための古着を3着購入しました。後編では古い家具や道具を素敵にリユースしているという良原さんのご自宅に伺い、簡単でかわいい「袖パンツ」のつくり方を教えていただきます。また、リメイク服をつくるきっかけや、「袖パンツ」誕生秘話、家族が大切に使ってきたものを受け継ぐ良原さんの「豊かな暮らし」についてなど、さまざまなお話を伺いました。 (2018年7月9日作成)

もとのかたちを活かすから
縫うところが少なくて簡単

「袖パンツ」は一着つくるのにどれくらいの時間がかかるのですか?

本当に簡単なので、一着30分くらいあればできあがります。古着の袖部分を切り離し、手持ちの子ども用パンツを当て、似たような形に切って縫いあわせるだけ。ひとつつくると簡単さがわかっていただけると思います。簡単なのに子どもに履かせるととてもかわいいので、量産したくなりますよ。

古着の袖を肩のあたりから裁断して身頃から切り離す。手持ちの子ども用パンツを半分にたたみ、切り離した袖にあてる

手持ちのパンツを参考にして股ぐりを裁断する。そのときに縫い合わせる部分の縫い代、ゴムを入れる腰の部分に折り返しを取っておくこと。袖を裏返して中表に合わせる

股ぐりを縫い合わせ、腰回りは三つ折りにしてゴムを通す部分を開けて縫いつける。安全ピンを利用するとゴムを通しも簡単。表に返してできあがり

古着をリメイクするポイントはどんなところでしょうか?

もとのかたちを活かすことです。袖パンツは袖筒をつかうので、縫う場所は股ぐりとウエストだけです。また、息子が3歳のときに、「ポケットがない!」と怒られたことがあったのですが、そのときは大人のパンツのウエストから膝ぐらいまでを使い、もともとついていたポケットを利用してリメイクパンツをつくりました。あとからポケットをつけるのは大変なので、あるものを利用すると簡単な上に縫うところが少なくて済むんです。

丈夫な素材なのですべり台の摩擦も気にならない

生地がやわらかく、ゆったりとつくられているので動きやすい

魔法のようにつくってくれた
リメイクワンピースの思い出

もともと洋服づくりなど、手仕事が好きだったのですか?

母が縫製の仕事をしていたので、子どものころから私たちの洋服はもちろん、人形の服などもつくってくれました。急に暑くなった夏の日に涼しい服がないからと、母が自分のサンドレスをふたつに切ってワンピースを二着、魔法のようにササッとつくってくれたことがあったんです。それがとても印象に残っていて、「お母さんの仕事ってこういうことなんだ」と感銘を受けました。

身近にお母さんのリメイク服があったのですね。

そうなんです。私も子どもができたら同じようにしてあげたかったので、妊娠がわかったときには奮発して自分にミシンをプレゼントしました。なかなか子どもを授からなかったのもあり、「いつかつくろう」と願かけのようにため込んだ古着もたくさんあったので、そこからひたすらつくり続けています。『たのしい手づくり子そだて』という著書でも紹介したのですが、袖パンツ以外にもスモック風のTシャツや赤ちゃん帽子、ベビーパンツにスタイなど、これまでたくさんのリメイク服をつくりました。

大人のTシャツからつくったスモッグ風Tシャツ

旦那さまのTシャツからつくったベビーパンツとスタイ

古着をリメイクしようと思ったきっかけを教えてください。

息子が3カ月くらいのときに急に冷え込んだ日があって、外出するのに着せる服がなかったんです。「暖かいパンツがつくれないかな」と古着をながめていたら、ふと「袖パンツ」のアイデアを思いつきました。そのときは音楽の仕事を離れて育休を取っていたので、子どもを抱えてふさぎ込むこともあったのですが、「袖パンツ」の誕生によって光が差し込んだ気がしたんです。「私は何かをつくりたかったんだ!」と、ピカッと道が開けて輝きだしたというか(笑)。そこからはリメイクや手づくりのアイデアがあふれてきて、子育てがたのしくなりました。

記念すべきリメイク服一着目の「袖パンツ」とサマーニットの袖でつくった帽子

実際にリメイク服を着ている息子さんの反応はいかがですか?

リメイク服は、夫や私の服が自分のものになるのが嬉しいようで、好んで着てくれます。5歳をすぎた頃から色の好みなどが出てきて、「こっちは好きだから着るけどこっちは着ない」なんて言うようになりました。最近では、「ズボンが太すぎて走りにくい」とか「ダンスの時に股がひらきにくい」とか、細かい注文が入ります。動きやすいようにマチをつけるなど、常に改良を続けています。

使い込まれた味わいが魅力的な
リユース品を取り入れた暮らし

お部屋にたくさん飾られているリメイク作品も、息子さんとつくられたのですか?

あまった布などを使って、思いついたら何かを一緒につくっていますね。このクッションカバーは布用クレヨンを使って息子が描きました。鯉のぼりやクリスマスツリーなど、季節の飾りも、家にあるものを使ってつくります。わが家ではティッシュはほとんど使わず、リメイクであまった小さなハギレを籠に入れて「ウエス」として使っているのですが、ちょっとこぼしたり、汚れたりしたときに、ササッとふいて捨てられるので便利ですよ。あまった小さなハギレまでリユースできるのでムダがありません。

色を塗り替えながら長年愛用してきたイスと息子さん作のクッション

今回購入した三着の古着は、三着の袖パンツ、二着のサルエルパンツに。ハギレはウエスで再利用

家具やキッチン用品など、味わい深いものばかりです。

わが家では、新品で買うものは電化製品くらい。おばあちゃんちにあった古い道具など、家族が使ってきたものを受け継いで使っているのですが、使い込まれた味わいに魅力を感じます。息子も当たり前のようにリユース品を使っているので、身近なものを使って工夫すれば、ものを買わなくてもこと足りるということを生活の中で学んでいると思います。仕事で使っている楽器も、ほとんど海外やネットオークションで見つけた中古品ばかりです。

かたちとロゴがかわいい電子オルガンは海外のもの

暮らしの中に自然と取り入れられているんですね。

もう、私の基礎がリユースというか(笑)。今は何でも手に入る豊かな時代ですが、あるものを上手く使えば十分素敵な暮らしが送れると思います。だから、古い家具や古着が、おしゃれなものとして取り入れられていくことは、とてもいいことだと思うんです。

知り合いの大工さんにつくってもらった古材を使った小屋。息子さんの隠れ家として活躍したそう

「手づくりをしたいけど時間がない」という方でも簡単にできる、手づくりアイデアを教えてください。

オススメは、ハギレやフェルトの切れ端を糸に通して留めて、裏側に安全ピンをつけるだけの「ハギレブローチ」です。簡単な上にあまりものでつくれるのでお金もかかりません。私が今日胸につけているブローチは、息子がつくってくれたんですよ。子どもの自由な発想とアイデアは大人の予想を遥かに超えてきます。ぜひ、お子さんと一緒につくってみてください。

家族が使っていた大切なものを当たり前のように受け継ぎ、リユースしているという良原さん。独身時代にリユースショップで購入し、自分で色を塗ったというイスは、ライフスタイルの変化とともに色を替え、今では息子さんが座っているのだそう。良原さんが毎日の暮らしの中で実践している少しの工夫とアイデアを参考に、リユース品を取り入れた「豊かな暮らし」をたのしんでみてはいかがでしょうか?

セカンドストリートには、リメイクに使える古着はもちろん、家具やインテリア雑貨などのリユース品を取り扱う店舗もございます。ぜひ一度、お店にも訪れてみてください。

前編はこちらから。


※今回ご紹介したアイテムは1点ものなので、在庫がない場合もございます。また、取り扱いのない店舗もございますので、詳しくはお近くのセカンドストリートへお問い合わせください。
https://www.2ndstreet.jp/shop

文:川上純子 撮影:宮本慶香

INTERVIEW GUEST
  • 良原 リエ(よしはら りえ)

    音楽家。アコーディオニスト、トイピアニスト、トイ楽器奏者として、映画、TV、アニメ、CM、ミュージカル、他アーティストとの演奏、制作に関わる。2018年1月に発売された著書、『たのしい手づくり子そだて』(アノニマ・スタジオ)には、今回ご紹介した「袖パンツ」以外にもたくさんのリメイクアイデアが掲載されていますので、ぜひ参考にしてみてください。
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