1. トップ
  2. リコライフ
  3. エンタメ
  4. リユースで思いっきり楽しもう! こころとからだを育む外あそびのすすめ

リユースで思いっきり楽しもう!

こころとからだを育む外あそびのすすめ

五感を刺激し、子どものこころとからだを育むために重要だと言われている外あそび。コミュニケーション力や忍耐力、自尊心といった「非認知能力」を養う部分も大きいことから、幼児教育の分野でも注目されています。
そこで今回は、玩具メーカーの企画開発やキッザニア東京の創業に携わり、現在は「あそびの先生」としてさまざまなワークショップやイベントを開催されているしみずみえさんに、外あそびの楽しみ方やメリット、親の関わり方、リユースをうまく取り入れる方法などについて教えていただきました。インタビューとあわせて、セカンドストリートのお店で見つけた外あそびに使えるアイテムもご紹介します。 (2018年6月11日作成)

あそびに対する意欲や感覚は
昔も今も変わらない

子育て環境が変化する中で、外あそびをする子どもたちが減っていると言われています。実際のところどうなのでしょうか?

個人差や地域差はありますが、昔も今も、子ども自身のあそびに対する意欲や感覚は変わっていないと思います。都心にも公園はありますし、マンションの中庭や放課後に開放される校庭など、昔よりも制約がある中で子どもたちは外あそびを楽しんでいます。

外あそびのメリットはどんなところですか?

やはり、からだを使ってのびのびとあそべるところが一番のメリットですよね。あとは、暑さや寒さ、風が吹いているなど、家の中に比べて、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚といった五感が存分に刺激されるところも子どもにとって大切な経験です。ご近所から漂ってくるコロッケやカレー、金木犀の匂い、砂や土の感触、風が木の葉をゆらす時の見た目や音の変化など、日常のなんてことのない経験から五感は刺激され、発達していきます。

外であそぶことによって季節の移り変わりも感じられる

ご自身は子どものころ、どんな外あそびをされていたのでしょうか?

社宅の裏庭にあったブランコで、近所の子どもたちと靴飛ばしをしてあそんだ思い出があります。その中では私が一番年下だったのですが、どうしたら高くこげるか、もっと遠くに飛ばせるか、年上の子たちを見ながら夢中でまねしていました。最近の公園事情の中では、「人に当たったらどうするの」とか「ブランコはちゃんと乗りましょう」と言われて、あまりやらせてもらえないかもしれないですね。ありがたいことに、年齢の違う子ども同士が一緒に遊ぶ機会があったので、大人に教えてもらうというより、子どもがお互いを見ながら上達していくような感じでした。

まわりを見て上達していくというのは、外あそびに限らず、子どもが集まる場で得られるいい効果ですね。

何かのあそびが得意な子どもにとっては、それをほかの人に教えることも楽しいものなんですよね。一方、そのあそびを始めたばかりの子どもにとっては、上手な子の姿は、あこがれにも目標にもなります。そんな風に関わりが持てることは、子どもにとって、単に「何かができるようになる」以上に、大きな学びになります。

まわりの子どもたちとあそびながら、さまざまなことを学んでいく

1歳から乗れるかわいいスクートルバグでバランス感覚トレーニング! スクートルバグ¥3,300(税抜)

外あそびにはもちろん
リユースの服が大活躍!

これまでにさまざまなワークショップを行われてきたそうですが、外あそびというテーマではどのようなことをされたのでしょうか?

「公園の活用」というワークショップで、水をテーマにあそんだことがあります。たらいに水を張って、平手でピチャピチャたたいて感触を確かめたり、水しぶきに反射する光を見たり、1〜2歳の小さいお子さんでも楽しめる簡単な水あそびをしました。あとは、常温の水と氷水、それぞれをビニール袋に入れて、手の上で水が動く様子を体感してもらったのですが、グニャグニャした感覚がおもしろかったようで、子どもにも大人にも好評でした。

濡れても汚れてもリユースの服なら気にならない

ビニール袋に水を入れたものを触るだけであそびになるんですね。

「子どもをあそばせるってこんなことでいいんだ」と喜んでいただけました。「ちゃんとあそばせなきゃ」という感覚やプレッシャーは、お母さんたちの中にもあるようです。最近は、親御さんたちが子どものあそびを少し難しく考えすぎているのかもしれません。

しみずさんご自身もふたりのお子さんを持つお母さんですが、外あそびの際に気をつけていることはありますか?

外あそびをさせるときはとにかく思いっきりあそんでほしいので、汚れても惜しくない服を着せるようにはしています。なので、知り合いからのお下がりが大活躍です。

セカンドストリートにも、たくさんの子ども服や外あそびに使えるアイテムがリーズナブルな価格で販売されています。

電車やバスに乗って行くような少し遠い公園に出かけるときは、汚してほしくはないけれど、着倒した服ではない服を着せていきたいなと思うんです。リユースなら、おしゃれな服でも手頃な価格で買えるので、汚れても許せますよね。「汚れてもいい服=だらしない服」にならず、うまくバランスが取れるのかなと。子どものものは本当にあっという間に使わなくなるので、リユースで循環させていかないともったいないですよね。

おもちゃのバットやフリスビーなども揃う。バット¥150(税抜)、フリスビー¥500(税抜)

人気のインラインスケートで体幹を鍛えよう! インラインスケート¥700(税抜)、ヘルメット¥1,900(税抜)

リユースショップは子育ての強い味方ですね。

外あそびとは関係ありませんが、補助便座とバスチェアをリユースショップに買い取ってもらったこともあります。子ども用の椅子も、よく座ってくれる子もいれば嫌がる子もいて、「結局使わずに終わってしまう……」なんてことはよくありますから。リユースショップは子育て世帯にとっては本当にありがたいです。

あそびの一番の醍醐味は
興味を持ったことの探求

先ほどのお話にもあったように、子どものあそびを難しく考えてしまい、外あそびをさせたいけど、どうしたらいいかわからない親御さんも多いかもしれません。

外あそびというと、大人もからだを動かさなきゃいけない、運動が上手にできなくちゃいけないという印象を持ってしまい、身構えてしまうのかもしれません。外あそびはお父さんの役割、という風に無意識に思い込んでしまう人も多いのですが、そんな風に決めつけるとインドア系のお父さんは困ってしまいますよね。あまり難しく考えず、まずは公園に一緒に行ってみて、子どもがあそびたいように過ごしたらいいんです。大人があそび方を教えなくても、子どものほうが色々な楽しみ方を思いつくかもしれません。また、「外あそびが大切」という意識が強くなりすぎて、室内で遊ぶことが好きなインドア派の子どもに対しても、「子どもは外であそばなきゃいけない」と、親御さんが心配してしまう場合もあります。

インドア系のお子さんでも外あそびを楽しむ方法はありますか?

外をかけ回ることに興味がなくても、おままごとが好きなお子さんなら、砂場でおままごとをするというあそび方ができます。動物や虫が好きで、図鑑が好きなタイプなら、外に出れば実際に生きた虫に出合える楽しみもあります。好きなだけ虫の動く姿を観察していたらいいと思いますよ。からだを動かすあそびをしなくても、外で過ごす楽しみ方はたくさんあります。ときにはじっくり外で過ごす日を作ってみれば、新しい楽しみを色々見つけられるかもしれません。公園にいるほかのお子さんの様子を見ているうちに、もしかしたら、からだを動かすあそび方にも興味を持つかもしれませんしね。

外あそびだからと気負わず、好きなことを見守ることが大切

砂場ではバケツセットを使ってあそぼう! バケツセット¥500円(税抜)

外だから、室内だからは関係なく、好きなことをさせるのは大切ですね。

あそびの一番の醍醐味って、自分で考えて興味を持ったことの探求だと思うんです。大人が想定した枠の中であそぶことではなく、「何かな?」「動かしたら、どんな風に変わるだろう?」「どうやったら、うまくいくかな」という疑問を持ち、工夫したり、試してみたりする一部始終がすべて「あそび」なんです。その時に、親が一歩引いて見守ることが、子どもの力を引き出すためにはとても大切です。親が一歩引くことで、子どもがあそぶ中で主人公になり、自分だけでできる体験を増やしていくことが自信にもつながります。

興味を持ったことを探求することで、自尊心や忍耐力、コミュニケーション能力といった「非認知能力」が育っていくんですね。

幼児教育の世界で注目されている非認知能力は、つまりは「生きる力」です。あそびの中には、コミュニケーションや問題解決、粘り強く取り組むことなど、さまざまな要素が詰まっています。子どもたちは生きていくために身につけておきたいことをあそびから学んでいくんです。親が問題解決の仕方を教えるよりも、子どもたちが自分で考えて見つけ出す力をつけてあげるほうが非認知能力は高まります。大人が先回りして失敗の原因を取り除いてしまうと、問題に直面したときに自分で解決する力や、失敗してもめげない精神力をつけるチャンスがなくなってしまいます。つい過干渉になってしまうのならば、「あえて失敗させてあげよう」ぐらいの気持ちでいると、バランスが取れるかもしれません。

確かに、危ないあそびはしてほしくない、汚してほしくないといった気持ちが働いて、過干渉になってしまうこともありそうです。

「汚してほしくない」ということを考えると、絵の具など、どうしても家庭では使いにくい素材が出てきますよね。「洋服や室内が汚れると困る」という気持ちはわかります。ただ、あまり汚れることを気にしすぎて、お子さんが「汚すこと=悪いこと」のように感じてしまうと、あそびのチャンスを失う場合もあり、少しもったいないなぁと感じるんです。たとえば、絵の具や粘土、泥などを直接手で触って感触を楽しむ「感覚あそび」は、異なる感触を体感し、指先も刺激できるあそびですが、汚れることを避けていては楽しめません。時折、手が汚れるたびにお母さんに拭いてもらっているお子さんに出会うことがあるのですが、汚れることを気にせずに目の前の素材に集中できるようになればいいなぁと思っています。

絵の具をつかうあそびこそ、リユースが活躍

絵の具を使うときにもリユースの服は役立ちそうです。最後に、「子どもとあそび」をテーマに活動を続けるしみずさんの今後のテーマを教えてください。

ワークショップやイベントで子どものためのあそびの場をつくると、親は傍観者か過干渉のどちらかになりがちです。そうならないためにも、子どもそっちのけで大人が没頭してしまうくらい、子どもも大人もあそびに対して同じ距離感で関われるような場をつくりたいなと。子どもものびのびあそべて、大人も本気であそべる、なんなら大人がハマって帰りたくなくなっちゃうような場がつくりたいです。あそび上手な大人は、わざわざあそびを教えないんですよ。自分が本気で楽しむ姿を見せることで、子どもを自然と夢中にさせる。そんな経験ができる場をつくっていきたいと思っています。

手頃な価格で手に入るリユースの洋服なら、転んで破れてしまっても、どろんこになっても大丈夫!インタビューでしみずさんもおっしゃっていましたが、リユース品は子育ての強い味方です。セカンドストリートでおトクなリユースアイテムを見つけて、お子さんと思いっきり外あそびを楽しんでみてはいかがでしょうか。

※今回ご紹介したアイテムは1点ものなので、在庫がない場合もございます。また、取り扱いのない店舗もございますので、詳しくはお近くのセカンドストリートへお問い合わせください。
https://www.2ndstreet.jp/shop

文:後藤藍子 撮影:岩田えり(人物)
撮影協力:Racines FARM to PARK

INTERVIEW GUEST
  • こどもxおとなxしごとプロジェクト代表
    しみずみえ

    玩具メーカーでの企画開発、KCJ GROUP 株式会社でのキッザニア東京の創業を経て、こども向け体験プログラムやキャリア教育プログラムの企画運営などに携わる。2009年より「こどもと遊び」をテーマとした各種ワークショップを開催。2014~15年のボストン在住時には、在米日本人向けの「おはなし会」を主催するなど、子ども向けプログラムを数多く手がける。現在は、おとな・こどもが共に自分らしさを育むことを目指し、親子であそびを味わうワークショップの企画・運営や保護者向け講座、こども向け体験プログラムの企画などを行っている。2016年に著書『あそびの時間』(英治出版)を発売。
    http://kocp.net/

Good!
この記事にGood!する